資格喪失届の書き方と記入例(社会保険・雇用保険の無料テンプレート)

資格喪失届は、従業員が退職などで社会保険・雇用保険の被保険者でなくなったときに会社が出す届出です。退職日から喪失日と提出期限を計算し、記入シートをPDF・Word・エクセルで作れます(2026年10月時点の様式に対応)。

  • 喪失日と期限を計算5日・10日
  • 社会保険・雇用保険2つの届
  • 英語版English
最終更新
このテンプレートで作れる書類の見本:資格喪失届の記入シート(社会保険)、英語版、退職者へのお知らせ

資格喪失届テンプレート(記入シート・お知らせ)

入力すると右の書類がその場で更新されます。社会保険(健康保険・厚生年金保険)と雇用保険を切り替えられ、資格喪失日と提出期限は退職日から計算されます。

5つのステップで作成

ステップ1 事業所

届を出す会社の情報を入れます。上の切り替えで、社会保険と雇用保険の届を選べます。

事業所

健康保険・厚生年金保険

健康保険組合の場合は、日本年金機構と健康保険組合の両方に届を出します。

ステップ2 退職する従業員

資格を失う従業員の情報を入れます。

退職する従業員

資格取得のときに日本年金機構から払い出された番号です。

マイナンバー(個人番号)は入力しません。本人確認をしたうえで、様式に直接記入します。

ステップ3 退職日と喪失原因

退職日から、資格喪失日と提出期限を計算します。

退職日

資格喪失日:2026年11月1日(9-081101)。提出期限は2026年11月5日です(資格喪失日から5日以内)。

喪失原因

ステップ4 回収と添付

届に添える書類と、備考の欄を決めます。

資格確認書の回収と備考

枚
枚

マイナ保険証を使い、資格確認書の交付を受けていない人は0枚のままにします。返不能が1枚以上なら、資格確認書回収不能届も出します。

ステップ5 お知らせと英語版

退職者に渡すお知らせを付けます。プレビューを英語にすると、英語版の項目もここに表示されます。

退職者へのお知らせ

プレビュー

資格喪失届 記入シート

健康保険・厚生年金保険 被保険者資格喪失届/厚生年金保険 70歳以上被用者不該当届(日本年金機構の様式)

日本年金機構の様式に書く内容をまとめた控えです。届出は、日本年金機構の様式(PDF・エクセル)又は電子申請で行います。

提出者記入欄

提出日2026年11月2日
事業所整理記号・事業所番号01-アイウ 12345
事業所所在地〒101-0047 東京都千代田区内神田1-2-3
事業所名称株式会社みなと商事
事業主氏名代表取締役 山田 太郎
電話番号03-1234-5678

被保険者欄

① 被保険者整理番号25
② 氏名(フリガナ)佐藤 花子(サトウ ハナコ)
③ 生年月日7-020514(平成2年5月14日)
④ 個人番号(基礎年金番号)マイナンバー(12桁)を様式に直接記入
⑤ 喪失年月日9-081101(令和8年11月1日)
⑥ 喪失(不該当)原因4. 退職等(令和8年10月31日退職等)
⑦ 備考該当なし
資格確認書回収添付 0 枚/返不能 0 枚
⑧ 70歳不該当該当しない

提出先・期限・添付書類

提出先事務センター(電子申請・郵送)又は管轄の年金事務所(窓口)
提出期限2026年11月5日(資格喪失日から5日以内)
添付書類なし(資格確認書の交付を受けていない)

2026年10月31日

佐藤 花子 様

社会保険・雇用保険の資格喪失のお知らせ

2026年10月31日付のご退職に伴い、健康保険・厚生年金保険と雇用保険の資格を下記のとおり喪失します。退職後の手続きについてご確認ください。

記

  1. 資格喪失日健康保険・厚生年金保険の資格喪失日は2026年11月1日(退職日の翌日)です。この日以降は、当社の健康保険で受診できません。
  2. 返却していただくもの資格確認書(交付を受けている場合。ご家族の分を含みます)を、退職日までに返却してください。マイナ保険証(マイナンバーカード)は返却不要です。
  3. 退職後の健康保険次のいずれかに加入してください。
    ・再就職先の健康保険
    ・国民健康保険(お住まいの市区町村。資格喪失日から14日以内)
    ・任意継続被保険者(協会けんぽ。資格喪失日から20日以内、加入は最長2年)
    ・ご家族の健康保険の被扶養者
  4. 年金すぐに再就職しない場合は、お住まいの市区町村で国民年金への切り替えを行ってください(資格喪失日から14日以内)。
  5. 雇用保険離職票は、ハローワークから届きしだいお送りします。基本手当(失業給付)の手続きは、お住まいの地域を管轄するハローワークで行います。
  6. 源泉徴収票退職後1か月以内にお渡しします。
  7. お問い合わせ人事部 鈴木(03-1234-5678)

以上

株式会社みなと商事

代表取締役 山田 太郎

記入シートとお知らせは、それぞれ1ページです。PDFでは、記入シートの次のページにお知らせが入ります。

PDF・Word版・エクセル版・記入例のダウンロードには、メールアドレスの入力が必要です。入力した内容はブラウザの中で処理され、PDFもお使いの端末で作られます。届出には、日本年金機構又はハローワークの公式の様式を使います。

基本

資格喪失届とは:社会保険と雇用保険の2種類

資格喪失届とは、従業員が退職や死亡で社会保険・雇用保険の被保険者でなくなったときに、会社が提出する届出です。健康保険・厚生年金保険は日本年金機構(事務センター又は年金事務所)へ5日以内、雇用保険はハローワークへ10日以内に出します。

「資格喪失届」と呼ばれる届出は2つあります。健康保険と厚生年金保険をまとめて届け出る「健康保険・厚生年金保険 被保険者資格喪失届」(日本年金機構)と、「雇用保険被保険者資格喪失届」(ハローワーク)です。退職者が両方に加入していれば、両方を出します。どちらも会社(事業主)が作成して提出する届出で、退職者本人が出すものではありません。

健康保険・厚生年金保険と雇用保険の資格喪失届の違い

健康保険・厚生年金保険と雇用保険の資格喪失届の違い
項目健康保険・厚生年金保険雇用保険
届出の名称健康保険・厚生年金保険 被保険者資格喪失届/厚生年金保険 70歳以上被用者不該当届雇用保険被保険者資格喪失届(様式第4号)
提出先事務センター又は管轄の年金事務所(健康保険組合に加入している場合は健康保険組合にも)事業所を管轄するハローワーク
提出期限事実発生から5日以内(退職日の翌日から5日以内)被保険者でなくなった日の翌日から10日以内
資格を失う日退職日の翌日(届には資格喪失日を書く)離職日の翌日(届には離職日を書く)
主な添付書類資格確認書など(協会けんぽで、交付されている場合)退職理由と退職日がわかる書類、離職証明書(離職票を希望する場合)
提出方法電子申請・郵送・窓口電子申請・郵送・窓口(特定の法人は電子申請)
根拠健康保険法第48条、厚生年金保険法第27条雇用保険法第7条、同法施行規則第7条

出典:日本年金機構「従業員が退職・死亡したとき(健康保険・厚生年金保険の資格喪失)の手続き」、e-Gov法令検索「雇用保険法施行規則」第7条。

資格喪失届を英語で説明するときは、テンプレートのプレビューを「English」に切り替えると、同じ内容の英文(Loss of Coverage Notification)を確認してPDFで保存できます。外国籍の従業員や海外の本社に手続きを説明するときに使えます。届出そのものは、日本語の様式で行います。

書類

資格喪失届と一緒に出す書類・回収するもの

資格喪失届には、届ごとに決まった添付書類があります。健康保険・厚生年金保険では回収した資格確認書を、雇用保険では退職の理由と日付がわかる書類を添えます。

資格喪失届と一緒に出す書類と回収するもの
書類どの届内容
資格確認書など健康保険・厚生年金保険(協会けんぽ)資格確認書と高齢受給者証などを、交付されている場合に、本人と家族(被扶養者)の分を回収して添付します。健康保険組合の場合、日本年金機構への届には添付しません。
資格確認書
回収不能届
健康保険・厚生年金保険(協会けんぽ)資格確認書を回収できないときに出します。
退職理由と退職日が
わかる書類
雇用保険退職届の写し、解雇予告通知書、雇用契約書、出勤簿やタイムカードなど。
離職証明書雇用保険本人が離職票を希望する場合に添えます。離職日に59歳以上の人は、希望がなくても添えます(雇用保険法施行規則第7条第3項)。
賃金台帳・出勤簿雇用保険(離職証明書を出す場合)離職証明書に書いた賃金と日数の裏付けとして、ハローワークに出します。
在留カードの情報雇用保険(外国人の場合)喪失届の14〜19欄に書くと、外国人雇用状況の届出(離職)を兼ねます。

出典:日本年金機構「従業員が退職・死亡したとき(健康保険・厚生年金保険の資格喪失)の手続き」、ハローワーク旭川「提出書類一覧」、ハローワークインターネットサービス「雇用保険被保険者資格喪失届 利用上の注意」。

健康保険証は2024年12月2日に新しい発行が終わり、それまでに発行された保険証も、2025年12月1日までに有効期限を迎えました。いま退職時に回収するのは、マイナ保険証を使っていない人に交付される資格確認書です。マイナ保険証(マイナンバーカード)は本人のものなので回収しません。

資格喪失届は誰が書く?

資格喪失届は、会社(事業主)が作成して提出します。退職者本人が書いたり出したりする届ではありません。社会保険労務士に提出を任せることもでき、その場合は様式の社会保険労務士記載欄に記入します。

退職する従業員に伝えること

資格喪失日から、退職者は会社の健康保険を使えなくなります。すぐに次の会社に入らない人は、資格喪失日から14日以内に国民健康保険と国民年金の手続きをするか、20日以内に任意継続を申し出ます。テンプレートの「資格喪失のお知らせ」には資格喪失日とこれらの期限が入るので、退職日に渡しておくと問い合わせが減ります。手続きの全体は退職する社員に案内することにまとめています。

期限

資格喪失届の提出期限と資格喪失日

健康保険・厚生年金保険の資格喪失届は退職日の翌日から5日以内、雇用保険の資格喪失届は被保険者でなくなった日の翌日から10日以内に出します。退職のほか、次のようなときにも資格喪失届が必要です。

  • 退職(自己都合、解雇、契約期間満了、定年など)
  • 従業員の死亡
  • 役員への就任(雇用保険。被保険者として扱われなくなる場合)
  • 週の所定労働時間が20時間未満になったとき(雇用保険)
  • 在籍出向で出向先が保険に加入させるとき、出向元に復帰するとき
  • 75歳になり、後期高齢者医療制度に移るとき(健康保険のみ)

資格喪失日の決まり方

健康保険・厚生年金保険の資格喪失日
喪失の理由資格喪失日
退職退職日の翌日
転勤・雇用契約の変更転勤日・変更日の当日
死亡死亡日の翌日
75歳到達(健康保険のみ)誕生日の当日
障害認定(健康保険のみ)認定日の当日
社会保障協定協定発効の当日、又は相手国の法令の適用となった日の翌日

出典:日本年金機構「健康保険・厚生年金保険 被保険者資格喪失届/厚生年金保険 70歳以上被用者不該当届(記入例)」。雇用保険の資格喪失届には、資格喪失日ではなく離職日(籍があった最後の日)を書きます。

たとえば10月31日に退職した場合、健康保険・厚生年金保険の資格喪失日は11月1日で、資格喪失届は11月5日までに、雇用保険の資格喪失届は11月11日までに出します。社会保険料は資格喪失日の属する月の前月分までかかります(健康保険法第156条第3項、厚生年金保険法第19条第1項)。月末に退職すると資格喪失日が翌月1日になるため退職した月の分もかかり、月の途中で退職すると退職した月の分はかかりません。

資格喪失届を出すまでの手順は、次の5つです。

  1. 退職日と資格喪失日を確定する

    退職届や解雇予告通知書で退職日を確かめ、健康保険・厚生年金保険の資格喪失日(退職日の翌日)と、2つの届の提出期限を決めます。

  2. 資格確認書などを回収する

    退職日までに、本人と家族(被扶養者)の資格確認書(交付されている場合)を回収します。回収できないときは、資格確認書回収不能届を用意します。

  3. 健康保険・厚生年金保険の資格喪失届を5日以内に出す

    日本年金機構の様式に記入し、電子申請、事務センターへの郵送、又は年金事務所の窓口で出します。健康保険組合に加入している会社は、健康保険組合にも出します。

  4. 雇用保険の資格喪失届と離職証明書を10日以内に出す

    退職理由と退職日がわかる書類を添えて、事業所を管轄するハローワークに出します。本人が離職票を希望する場合と、離職日に59歳以上の場合は、離職証明書も添えます。

  5. 確認通知書を受け取り、退職者に書類を渡す

    届が受理されると、資格喪失確認通知書が届きます。ハローワークから交付された離職票と、雇用保険の資格喪失確認通知書(被保険者通知用)は、すみやかに退職者に渡します。

書き方

資格喪失届の書き方:記入項目と記入例

健康保険・厚生年金保険の資格喪失届は、提出者記入欄と、被保険者ごとの①〜⑧の欄に記入します。1枚で4人まで届け出られます。右端の列は、このテンプレートの記入シートでの扱い(自動計算・選択など)です。

健康保険・厚生年金保険 被保険者資格喪失届の記入項目
欄書く内容このひな形記入シート
提出者記入欄提出日、事業所整理記号・事業所番号、事業所の所在地・名称、事業主氏名、電話番号ステップ1
① 被保険者
整理番号
資格取得のときに払い出された番号入力値
② 氏名氏名とフリガナ入力値
③ 生年月日元号のコード(5 昭和、7 平成、9 令和)と年月日自動変換
④ 個人番号
(基礎年金番号)
マイナンバー。死亡による喪失は基礎年金番号直接記入
⑤ 喪失年月日退職日の翌日。元号のコードは9(令和)自動計算
⑥ 喪失
(不該当)原因
4 退職等、5 死亡、7 75歳到達、9 障害認定、11 社会保障協定、12 特定減額特例対象者の任意喪失。退職・死亡は、その日付も書く選択
⑦ 備考・
資格確認書回収
1 二以上事業所勤務者の喪失、2 退職後の継続再雇用者の喪失、3 その他。回収した資格確認書の添付・返不能の枚数選択・枚数
⑧ 70歳不該当70歳以上被用者が退職・死亡した場合に、不該当年月日(退職日又は死亡日)スイッチ

出典:日本年金機構「健康保険・厚生年金保険 被保険者資格喪失届/厚生年金保険 70歳以上被用者不該当届(記入例)」。在職中に70歳になった人は、この届ではなく70歳到達届を使います。

雇用保険の資格喪失届の記入項目

雇用保険の資格喪失届(様式第4号)は、機械(OCR)で読み取る様式です。四角い枠の中に、はみ出さないように書きます。主な欄は次のとおりです。

雇用保険被保険者資格喪失届の記入項目
欄書く内容
1欄
個人番号
マイナンバー(印刷後に手書きで記入)
2欄
被保険者番号
雇用保険被保険者証や資格取得等確認通知書にある番号
3欄
事業所番号
雇用保険の適用事業所番号
4欄
資格取得年月日
元号のコード(3 昭和、4 平成、5 令和)と年月日
5欄
離職等年月日
事業所に籍があった最後の日(退職日)。死亡の場合は死亡日
6欄
喪失原因
1 離職以外の理由(死亡、在籍出向、出向元への復帰)、2 3以外の離職(自己都合退職、契約期間満了、継続雇用制度がある定年、移籍出向、重責解雇など)、3 事業主の都合による離職(解雇、退職勧奨、継続雇用制度のない65歳未満の定年など)
7欄
離職票交付希望
本人が離職票を希望すれば1(有)、希望しなければ2(無)
8欄
所定労働時間
離職日現在の1週間の所定労働時間(時間と分)
9欄
補充採用予定
退職者の補充を予定していれば1(有)
14〜19欄
外国人の情報
外国人(特別永住者と在留資格「外交」「公用」を除く)の場合だけ、ローマ字氏名、在留カードの番号、在留期間、派遣・請負就労区分、国籍・地域、在留資格
20〜25欄
氏名・住所など
氏名、性別、生年月日、住所又は居所、事業所名称、氏名変更年月日
26欄
喪失の原因
被保険者でなくなったことの原因。離職の理由を、なるべく具体的に

出典:ハローワークインターネットサービス「雇用保険被保険者資格喪失届 利用上の注意」。11〜13欄は公共職業安定所が記入します。

「被保険者でなくなったことの原因」の書き方と例文

26欄の原因は、基本手当(失業給付)を受けられるか、給付日数がどうなるかに関わります。退職届などの添付書類と合う内容を、なるべく具体的に書きます。ハローワークの記載例は「本人から転職の申し出があったため」です。よく使う文例と、6欄の喪失原因の番号は次のとおりです。

  • 自己都合退職:「本人から転職を理由とする退職の申し出があったため」(2)
  • 契約期間満了:「契約期間が満了し、契約を更新しなかったため」(2)
  • 定年退職:「定年に達し、本人が継続雇用を希望しなかったため」(2)
  • 役員就任:「取締役に就任し、被保険者として扱われなくなったため」(2)
  • 労働時間の短縮:「週の所定労働時間が20時間未満となったため」(2)
  • 解雇:「事業縮小に伴う人員整理のため解雇したため」(3)
  • 退職勧奨:「会社の退職勧奨に応じて退職したため」(3)

会社と退職者の言い分が違う場合は、ハローワークが事実を確かめて離職理由を判断します。テンプレートで6欄の原因を選ぶと、この文例が26欄に入ります。

公式の様式(日本年金機構・ハローワーク)

届出に使う様式(フォーマット)は、日本年金機構とハローワークが無料で公開しています。資格喪失届は法令で決められた様式で出すものなので、届出には公式の様式か電子申請を使います(様式は厚生労働省令で決められています)。このページの記入シートは、様式に書く内容を整理し、控えを残すためのものです。

健康保険・厚生年金保険

日本年金機構の様式。PDFとエクセルで公開され、1枚で4人まで届け出られます。エクセルは印刷位置がずれることがあるため、印刷前に余白とレイアウトを確認します。

日本年金機構の様式「健康保険・厚生年金保険 被保険者資格喪失届/厚生年金保険 70歳以上被用者不該当届」(空欄)
出典:日本年金機構「被保険者資格喪失届/70歳以上被用者不該当届」。様式(PDF・エクセル)と記入例をダウンロード

雇用保険

ハローワークの様式第4号。様式のみを印刷するか、内容を入力して印刷します。A4の白い用紙に等倍(100%)で印刷し、読み取り用の3点の■がかすれていないことを確認します。

ハローワークの様式第4号「雇用保険被保険者資格喪失届」の第1面(空欄)
出典:ハローワークインターネットサービス「雇用保険被保険者資格喪失届」。様式を印刷する(ハローワークインターネットサービス)

記入例とWord・エクセル版

上のテンプレートで作った記入例(健康保険・厚生年金保険、10月31日に退職)です。記入例のPDFと、Word(ワード)版・エクセル版のひな形は、メールアドレスの入力後にダウンロードできます。Word版は〔 〕の部分を書き換えて記入シートとお知らせに使い、エクセル版は入力シートに退職日を入れると、資格喪失日と提出期限が計算されます。

資格喪失届の記入例(健康保険・厚生年金保険、10月31日退職、資格喪失日11月1日、資格確認書の回収なし)
記入シートの1ページ目。提出者記入欄、①〜⑧の記入内容、提出先と期限、添付書類が入ります。

法的根拠

法的背景と制約

資格喪失届は、法律で会社に義務付けられた届出です。期限を過ぎたときの扱いと、会社の規模や従業員によって変わる点を確認してください。

届出の義務と罰則

健康保険・厚生年金保険の資格喪失届は健康保険法第48条と厚生年金保険法第27条、雇用保険の資格喪失届は雇用保険法第7条に基づく届出です。様式も、健康保険法施行規則(様式第八号)と雇用保険法施行規則(様式第4号)で決められています。正当な理由なく届け出ない場合や、虚偽の届出をした場合は、健康保険法第208条と厚生年金保険法第102条で6か月以下の拘禁刑又は50万円以下の罰金、雇用保険法第83条で6か月以下の拘禁刑又は30万円以下の罰金の対象になります。期限を過ぎてしまった場合も、気づいた時点ですぐに出します。

雇用保険の資格喪失届は電子申請が義務の会社も

資本金・出資金などが1億円を超える法人、相互会社、投資法人、特定目的会社(特定の法人)は、2020年4月以後に始まる事業年度から、雇用保険の資格喪失届を電子申請で出すことが義務になっています。健康保険・厚生年金保険では、義務の対象は算定基礎届、月額変更届、賞与支払届で、資格喪失届は電子申請・郵送・窓口のどれでも出せます。

健康保険組合・二以上事業所・70歳以上

健康保険組合に加入している会社は、日本年金機構と健康保険組合の両方に同時に届書を出します。2つ以上の事業所で働く人がそのうち1つを辞めるときは、⑦備考の「1. 二以上事業所勤務者の喪失」を選びます。60歳以上の人を退職後1日も空けずに再雇用するときは、「2. 退職後の継続再雇用者の喪失」を選び、資格取得届と同時に出します。70歳以上で働いている人(厚生年金保険の被保険者ではなく、70歳以上被用者として届けている人)が退職したときは、⑧の「70歳以上被用者不該当」に記入します。

外国人の従業員が退職するとき

雇用保険に加入している外国人(特別永住者と在留資格「外交」「公用」を除く)が離職したときは、資格喪失届の14〜19欄に在留カードの情報を書くと、外国人雇用状況の届出(離職)を兼ねます。雇用保険に加入していない外国人の場合は、外国人雇用状況届出書を、離職した日の属する月の翌月末日までにハローワークに出します。

よくある質問

資格喪失届に関するよくある質問

資格喪失届は誰が書いて、誰が出しますか?

会社(事業主)が作成して提出します。退職者本人が書いたり出したりする届ではありません。健康保険・厚生年金保険の資格喪失届は日本年金機構(事務センター又は年金事務所)へ、雇用保険の資格喪失届はハローワークへ出します。社会保険労務士に提出を任せることもできます。

資格喪失届の提出期限はいつですか?遅れたらどうなりますか?

健康保険・厚生年金保険は事実発生から5日以内(退職の場合は退職日の翌日から5日以内)、雇用保険は被保険者でなくなった日の翌日から10日以内です。遅れると、退職者の国民健康保険への加入や基本手当の手続きも遅れます。正当な理由なく届け出ない場合は罰則(健康保険法第208条などで6か月以下の拘禁刑又は50万円以下の罰金)の対象になるため、気づいた時点ですぐに出します。

年金(社会保険)の資格喪失日はいつですか?

退職日の翌日です。10月31日に退職すれば、資格喪失日は11月1日になります。死亡の場合は死亡日の翌日です。社会保険料は資格喪失日の属する月の前月分までかかるため、月末に退職すると、退職した月の保険料もかかります。

離職年月日とは何ですか?

雇用保険の資格喪失届の5欄「離職等年月日」に書く、事業所に籍があった最後の日(退職日)です。健康保険・厚生年金保険の資格喪失日(退職日の翌日)とは1日ずれます。届には元号のコード(令和は5)と6桁の年月日で、令和8年10月31日なら「5-081031」と書きます。

雇用保険被保険者資格喪失届とは何ですか?

雇用保険に加入している従業員が、退職などで被保険者でなくなったときに、会社がハローワークに出す届出です(雇用保険法第7条、様式第4号)。離職証明書と一緒に出すと、ハローワークから離職票が交付され、退職者は基本手当(失業給付)の手続きができます。

雇用保険の資格喪失届はどうやって提出しますか?

事業所を管轄するハローワークの窓口、郵送、又はe-Govの電子申請で出します。資本金1億円を超える法人などの「特定の法人」は、電子申請が義務です。退職理由と退職日がわかる書類を添え、離職票を希望する場合は離職証明書と賃金台帳も用意します。離職日の当日には提出できません。

資格喪失届に必要な書類は何ですか?

健康保険・厚生年金保険では、協会けんぽの場合、交付されている資格確認書や高齢受給者証を添付し、回収できなければ資格確認書回収不能届を出します。健康保険組合の場合、日本年金機構への届に添付書類はありません。雇用保険では、退職届の写しや出勤簿など退職理由と退職日がわかる書類と、離職票を希望する場合は離職証明書を添えます。

扶養している家族がいる場合はどうすればいいですか?

家族(被扶養者)の資格確認書も、交付されていれば本人の分と一緒に回収して添付します。家族も本人と一緒に会社の健康保険を使えなくなるので、退職後は国民健康保険、任意継続の被扶養者、又は他の家族の健康保険の被扶養者のいずれかに移ります。

従業員が70歳になったらどうなりますか?

厚生年金保険は70歳で資格を失い、健康保険は75歳まで続きます。在職中に70歳になったときは、資格喪失届ではなく70歳到達届を使います。ただし、同じ事業所で働き続け、標準報酬月額相当額が変わらない人は、日本年金機構が処理するため70歳到達届は不要です。70歳以上で働いている人が退職したときは、資格喪失届の⑧「70歳以上被用者不該当」に記入します。

任意継続の申出書はどこでもらえますか?

任意継続は退職者本人が申し出る手続きで、会社が出すものではありません。協会けんぽの場合は、協会けんぽのウェブサイトや支部で「任意継続被保険者資格取得申出書」を入手し、資格喪失日から20日以内に住所地の協会けんぽ支部に出します。健康保険組合に加入していた場合は、その健康保険組合に申し出ます。退職日までに継続して2か月以上被保険者だったことが条件で、加入できるのは最長2年です。

健康保険の資格喪失届の記入例はありますか?

このページの記入例(10月31日に退職した例)と、日本年金機構が公開している公式の記入例(PDF)で確認できます。上のテンプレートに入力すると、①〜⑧の欄に書く内容と、喪失年月日の元号コード(令和は9)がそのまま記入シートに入ります。

資格喪失確認通知書とは何ですか?どう書けばいいですか?

資格喪失確認通知書は会社が書く書類ではなく、資格喪失届が受理されると日本年金機構やハローワークから届く通知です。電子申請の場合は電子公文書で届きます。雇用保険の資格喪失確認通知書のうち被保険者通知用は、退職者本人に渡します。

資格喪失届のテンプレートはエクセルやWord、英語でありますか?

公式の様式は、日本年金機構がPDFとエクセルで、ハローワークが様式のみを印刷する形と内容を入力して印刷する形で公開しています。このページでは、様式に書く内容をまとめた記入シートと退職者へのお知らせを、Word版・エクセル版・PDFで無料でダウンロードできます。プレビューを「English」にすると、英文の記入シートとお知らせも作れます。

著者について

Emmanuel Gendre(SaiyouTeam代表)

Emmanuel Gendre

SaiyouTeam代表 · 日本の中小企業向け 人事・採用アドバイザー

  • 元Googleリクルーター
  • 採用経験12年

エマニュエルは、日本の中小企業に人事と採用のアドバイスを行っています。SaiyouTeam創業前は、Googleのリクルーターを含め、12年間採用の仕事に携わってきました。退職時の手続きについては、クライアントからよくご相談をいただくため、資格喪失日と提出期限を入力しながら確認できるこの無料のテンプレートを作成しました。

公式情報源

本テンプレートと解説は、以下の公式情報に基づいています。発行元のページで根拠規定と様式をご確認いただけます。

ご注意。本テンプレートと解説は一般的な目安です。法令と様式は2026年10月時点の内容に基づきます。届出は、日本年金機構又はハローワークの様式(又は電子申請)で行ってください。このページの記入シートは、様式に書く内容の確認と控えのためのものです。